「人を分け隔てしない神」
御影神愛キリスト教会 牧師 瀬古慎二
聖書のガラテヤ人への手紙というところにこんな言葉があります。「神は人を分け隔てなさらないのだから・・・」ほんの一言ですが、これは聖書が言っている神がどのような方であるかを明確に表している言葉です。
この世の中は、いろいろな「分け隔て」あるいは「優劣」というのがあることを感じます。身近なところでは、学校や職場での成績によって人の優劣を決めたり、貧富の差や、能力、人種等によって人を分け隔てしてしまう傾向が、私たちの社会にはあると思います。
しかし、聖書の神は決して人を分け隔てなさらない方です。聖書には
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」
(イザヤ43:4)
という言葉があります。この「わたし」というのは神様のことです。
神様があなたを見る時、「あなたは高価で尊い」と言われるのです。それは、あなたが勉強が出来ても出来なくても、営業の成績が良くても悪くても※、あなたが若くても年老いていても、お金持ちであってもなくても、そんなことには関係なく、「あなたはとても大切な存在、この世にたった一人しかいないかけがえのない存在」です。と神様はあなたのことを見ておられるのです。
(※もちろん神様は、私たちが一生懸命勉強することや仕事を忠実にすることを喜ばれ祝福されます。しかし、私たちの価値は、存在そのものにあります。私やあなたというかけがえのない存在、そのいのちにあるのです。)
私たちが、この変わることのない神にある価値を知り、神の愛の中に生きる時、私たちの人生に本当の平安と喜び、希望が与えられるのです。
あなたが、この「人を分け隔てすることがなく、いつも変わることのない愛」をもってあなたを愛しておられる神と出会うことができるようにお祈りしています。