12月 あなたの名を呼ぶ神
御影神愛キリスト教会 牧師 瀬古 慎二
皆さんは、人から名前を呼ばれるとどんな気持ちになるでしょうか。嬉しい気持ちになるでしょうか。それとも嫌な気持ちになるでしょうか。おそらく多くの方は、嬉しいとまでは言わなくても良い感情を抱くのではないかと思います。インターネット等で調べて見ても、自分の名前を呼ばれる時、「自分のことを覚えてくれていた。」「自分を認めてもらっている感じがする。」という回答を見ることができます。また、聞いた話ですが、刑務所でも受刑者の人を番号で呼ぶような事はしないで、きちんと「○○さん」と名前で呼ぶそうです。それは、刑務所の目的は、受刑者の人が更生して社会復帰させることなので、受刑者をきちんと人として取り扱うためだそうです。
名前を呼ぶという、実に単純なことですが、そこにはとても大切なメッセージが込められてると思います。互いに名前で呼び合うことを大切にしていきたいものです。そして、神もまた、私たち一人一人の名を呼ばれる方なのです。聖書に
“ヤコブよ、あなたを創造された主はこう言われる。イスラエルよ、あなたを造られた主はいまこう言われる、「恐れるな、わたしはあなたをあがなった。わたしはあなたの名を呼んだ、あなたはわたしのものだ。」”
という言葉があります。これは神が私たち一人ひとりのことを覚えて名前を呼んでおられる方である、と読み取れる言葉です。もちろんここでは、ヤコブよ、イスラエルよ、と神に選ばれた民の名を呼んでいますが、今日、神は、あなたの名も呼んでおられるのです。
そして、あなたと個人的な、もっと親しい関係を築きたい、あなたと人生を共有したい、あなたを導き、あなたに愛と恵みを与えたいと願っておられるのです。ぜひ一度、ヤコブよ、イスラエルよ、というところにご自分の名前を入れて読んでみて下さい。そして、神があなたの名を呼び、あなたと特別な関係を持ちたいと願っている神様の思いに触れて頂きたいと願います。