2月 医者が必要な人は
御影神愛キリスト教会 主任牧師 瀬古 慎二
皆さんと一つ考えてみたいことがあります。
それは、「医者が必要な人とはどんな人でしょうか。また、病院にはどんな人が言っているでしょうか。」ということです。そうですね。当然、医者が必要な人、病院に行く人というのは、病人ですね。健康な人には医者も病院も必要ないでしょう。
それでは、さらに考えてみたいのですが、医者や病院に行った人だけが病人なのでしょうか。そうではないですね。医者にも病院にも行かないけれど病人だという人もいます。例えば、(私もその一人なのですが、)病院に行くのが嫌いだという人がいると思います。少々の風邪ぐらいだったら、家にいて自分で何とかしようとする人もいると思います。そういうタイプの人を見ても、病院には行ってはいませんが、病気だという人は確かにいると思います。
では、本当のところ、どういう人たちが医者や病院に行く人たちなのでしょうか。
それは、自分が病気であることを認めた人、そして、その病気が自分でだけでは治せない、医者や病院の助けが必要だと認めた人、そんな人が医者や病院に行っているのだと思います。そこで、もう一つ考えてみたいのですが、それは、キリスト教会に行っている人たち、クリスチャンと呼ばれる人たちというのは、どういう人たちなのでしょうか。教会に行っている人たち、クリスチャンというのは、正しい人たち、間違いなど犯したことのない人たち、完璧な人たちなのでしょうか。そうではないのです。教会に行っている人たち、クリスチャンとなる人たちも、間違いを犯すこともあるし、失敗もします。決して完璧な人たちではありません。それでは、クリスチャンとは何者なんでしょうか。また、どんな人たちが教会に行っているのでしょうか。
それは、「自分には弱さがある、罪人である。」ということを認めた人たち、そして「自分には神様の助けが必要です。イエス・キリストの十字架による罪の赦し、救いが必要です。」と認めた人たちがクリスチャンであり、教会に来る人たちなのです。イエス・キリストはこのように言われました。「健康な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」と。ここで言う医者というのはイエス・キリストのことです。そして、病人というのは、私たち一人ひとりのことです。誰でも自分の罪深さ、弱さを認めてイエス・キリストのところへ行くなら、医者がその患者を労わり、癒してくれるように、キリストは私たちを迎えてくださり、罪を赦し私たちの内に神にある新しいいのちを注いで下さるのです。
医者嫌い、病院嫌いの方も、どうかあなたを愛し、あなたに神の助けといのちを与えてくださるイエス・キリストという素晴らしい医者のもとに来られることをお勧めいたします。