御影神愛キリスト教会　牧師　瀬古慎二

皆さんは、今年の夏はどのように過ごされたでしょうか。今年は台風が多くて計画通りには過ごせなかったという方もいらっしゃるかも知れません。私たちの人生もいつも順風満帆とはいかないものです。突然の逆風が吹いてくるようなこともあって計画通りには進まない時もあります。

私たちは、自分の人生がうまくいかない時、計画通りにいかない時、どこにその原因を求めるでしょうか。多くの場合、私たちは自分のほかに、自分以外の何かにその原因があると考えがちではないでしょうか。例えば、「あの人が悪い、あの人さえいなければこうはならなかったのに･･･」と人のせいにする。また、「会社が悪い、学校が悪い、社会が悪い」と組織や社会のせいにする、ということがあるのではないかと思います。確かに、そういったことが、人生うまくいかない原因になっている場合もあると思います。しかし、今日、一緒に考えてみたいのは、うまくいかない原因を自分以外の何かに求める前に、自分の内に原因があるのではないかと自分の心を探って見たいのです。

聖書は私たちの人生をダメにする原因が、私たちの内にあるということを教えています。聖書にこんな言葉があります。「肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。」（ガラテヤ5:19～21）ここで言う“肉”というは、私たち人間の生まれながらの性質、罪のことです。確かに私たちの内には、好色、敵意、争い、怒り、党派心、ねたみ、といった思いがあります。そして、それが時々、顔を出し人間関係を破壊したり、人生をダメにしてしまうということがあるのです。私たちは、この肉（＝罪）の問題を解決しない限り何度も同じ過ちを犯したり、失敗をしたりして人生をダメにしてしまうのです。でも自分の力で解決しようと思ってもできないのが、この罪の力です。

しかし、この罪の問題に解決を与えて下さった方がいるのです。その方こそイエス・キリストです。聖書に「キリスト・イエスに属する者は、自分の肉を、その情と欲と共に十字架につけてしまったのである。」（ガラテヤ5:24）という言葉がありますが、これは、「イエス・キリストは私たち人間の肉（＝罪）を背負って十字架に架かって死んで下さった。それによって私の罪も十字架の上で死んで私は罪から解放されて生きることができる。」という事をあらわしている言葉です。このキリストがして下さったことをただ信じ受け入れるだけで誰でも罪から解放されて新しい人生を送ることができるのです。そして、今まで自分の人生の妨げとなっていた罪の力から自由にされて神が用意されている最高の人生を歩むことが出来るようになるのです。ぜひ、あなた自身のためにイエス・キリストがして下さった事を信じ受け入れて頂きたいのです。そして、神と共に歩む最高の人生を歩んでください。あなたの上に神様の祝福がありますように。