Mikage Shinai Christ Church

2013年9月「ひとすじの光が!」

「ひとすじの光が!」

 御影神愛キリスト教会 田中多恵子

現在、私は母と主人、息子、娘と共に、神様の愛の中で、感謝な生活を送っております。こんな私がなぜここに居るのか、お話させて頂きます。

私が9歳の頃の話です。今から半世紀ほど前になります(笑)。私の父は、仕事も真面目で穏やかな性格で、そして子煩悩な人でした。自然が好きで山や海へよく連れて行ってくれました。しかし、そんな父がお酒を飲むと豹変してしまうのです。仕事帰りや家でお酒を飲んで、物を投げたり母に暴力を振るったり自ら傷つけたり・・・。私は毎日のように怯えていました。度々警察のお世話になり、私も母と一緒に警察へ父を迎えに行ったことを覚えています。それでも父をなだめながら母は耐えていました。家の中も心も暗くなるばかりでした。

そんな時に日曜学校へ導かれて行きました。それは、私の家のお隣におられたクリスチャンのご婦人が母に勧めてくださったことがきっかけでした。そこは別世界でした。牧師先生も牧師婦人も輝いて見えました。特に牧師婦人の満子先生が足踏みオルガンを弾きながら歌っておられた美しい声と笑顔にとても惹かれました。私も歌うことが好きになりました。アメリカ人宣教師の先生は優しい眼差しで、美しい聖画のカードをくださいました。すべてがキラキラしていて、日曜学校へ通うのが毎週楽しみでした。ところが、小学生から中学生時代の私の性格は暗く、友人にも心を開くこともありませんでした。家の中は相変わらず暗く荒れた状態でした。ところが、日曜学校に通ううちに、少しずつ心の中が変化してきたのです。「わたしは世の光です。私に従う者は決して闇の中を歩くことがなく、いのちの光を持つのである。」(ヨハネ8:12)という聖書の言葉のように、聖書は私の心を照らす、ひとすじの光となりました。

毎週の日曜学校や礼拝を通して、神様の言葉が希望になっていきました。こんな私の全てを知って愛してくださる神様がおられる・・・涙があふれてきました。やがて高校2年生の春、5月14日、住吉川の上流で同級生の丸山真智子さんと共に洗礼を受けさせていただきました。その頃から教会のご奉仕もするようになり、まず、日曜学校の助手、そして教師になりました。今も、私が神様から受けた多くの恵みを幼い子どもたちに伝えています。

父は7年前に亡くなりましたが、晩年は神様を信じ、良い父として、また良いおじいちゃんとして平安な日々を過ごすことができ、天国へ召されました。どんな困難も乗り越える信仰が与えられたことも、私たちが教会へ行けるよう声をかけてくださった方があったことも、すべてが奇跡なのです。神様に感謝を捧げます。ハレルヤ!

最後に大好きな聖書のお言葉を紹介いたします。

「神は神を愛する者たち、すなわちご計画に従って召された者たちと共に働いて万事を益としてくださることをわたしたちは知っている。」ローマ人への手紙8:28

(7月 オープンチャペルの証より)