2013年9月「人生の季節」
「人生の季節」
御影神愛キリスト教会 牧師 瀬古 慎二
日本に住んでいて魅力に感じることのひとつは四季があるということではないでしょうか。春夏秋冬それぞれの季節にいろいろな顔があって私たちを楽しませてくれます。聖書に「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。」(伝道の書3:1)という言葉があります。人生にもいろいろな季節があるものだというのです。そうですね。私たちの人生には、春のように陽気で暖かく希望に胸膨らむ時もあれば、夏のようにエネルギッシュに情熱を燃やす時もあります。また、秋のように人生の収穫期の時もあれば、冬のようにじっと忍耐をしなければならない時もあります。
さらに聖書は、人生の日常に目を留めて「生れるに時があり、死ぬに時があり、・・・泣くに時があり、笑うに時があり、悲しむに時があり、踊るに時があり、・・・黙るに時があり、語るに時があり、愛するに時があり、憎むに時があり、戦うに時があり、和らぐに時がある。」(伝道の書3:2~8一部略)と人生にはいろいろな時があることも教えています。
確かに私たちの人生にはいろいろな季節があり、いろいろな時があるものです。しかしながら、私たちはその全てを理解しコントロールすることは出来ないのではないでしょうか。いつどのようにして生まれるのか、自分で決めて生まれた人はひとりもいません。また、いつどのようにしてこの世を去るのかを知っている人もいないと思います。私たちは、自分の人生も世の中がどうなっていくのかも分かっているようで、何も分かっていないのではないでしょうか。しかし、全ての事を理解し私たちを最善へと導いて下さる方がいます。その方こそ、この天と地を創られ、私たちを創られた創造者なる神です。
聖書は言います。「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」(伝道の書3:11)私たちは、人生の季節や時を全て理解し、コントロールすることは出来ないかも知れません。しかし、全てを理解し、全てを最善へと導いてくださる創造者なる神を信頼して神と共に歩むなら何も心配する必要はありません。神がその時々にかなって全てを美しく整えて下さるのです。神を信頼して生きる豊かな人生をあなたも味わうことができるようにお祈りしています。