Mikage Shinai Christ Church

2017年7月 「家族の救いの恵み」

御影神愛キリスト教会 会員   横井 美子

 

『主イエスを信じなさい、そうすればあなたもあなたの家族も救われます。』
使徒の働き 16:31

 この御言葉通り、家族全員(両親と子供5人)救われました。約40年前の私の実家のことです。兄以外6人は、ある事から新興宗教に入信し、偶像礼拝をしていました。仏壇があり、集会もしていました。その中で兄はミッションスクールでの信仰により、偶像は信じられないと単身で暮らすようになりました。そしてその後、近くの教会を訪ね、御言葉に導かれ更に信仰が深まり、献身の決意が湧き関西聖書神学校へ入学しました。

 早朝の早天祈祷は家族の救いの祈りであり、4年間の卒業までに家族全員が救われるようにと大胆な祈りを捧げ、海外の神学校でも祈りの課題となるほどの、熱い祈りが続けられました。毎週の月曜の休みには、オートバイで実家に帰り、雨の日も雪の日も家族に伝道師が来ました。

ある時父は、キリストの話をするなら帰ってくるな!と怒る事もしばしばありました。しかし、兄は懲りずに熱心に語り、母も私も兄の変えられた人格、品性、真実な姿に信じたいと思いました。そして聖書を読み始めると、今までの宗教がご利益的で愛のない信仰で偽りだと分かり、家族も偶像から徐々に心が離れ、牧師夫妻の訪問や祈りによって教会に導かれるようになりました。各々にさまざまな導きがあり、1人1人の事を語ると止みません。

 4年間の間に家族それぞれが受洗へ導かれ、御言葉通り家族全員が救われました。その後、弟22歳で献身を決意し、妹も34歳で献身し、神学校へ行き現在も牧会者としてそれぞれの教会へ仕えています。その後それぞれに家屋が増え、集まると甥や姪、子供、孫たちが賛美を歌い、楽しいひと時となります。振り返ると、主が一人の兄を通して、偶像を拝み滅びへと向かっていた家族を救い出してくださった事、主の愛と哀れみに感謝が絶えません。

 私事に戻りますが、救われた家族の一員で、子供3人が与えられ信仰生活の中で、夫はなかなか信じられず、日曜日は独り寂しく留守番をしていました。はじめは反対者でありましたが、徐々に協力者となり、教会へも足をはこぶようになり、家庭集会、ついには礼拝へと導かれました。そして召される3年前に受洗へと導かれ、40年間大勢の方々の祈りに支えられました。主は見放さず待っておられ、心の戸を開いてくださったのです。

 2人の娘もそれぞれの教会へと導かれ、用いられています。未だに長男家族は求道中であり、遠方に住んでいる事もあり、祈り続けています。実家のように家族全員が救われますように祈り続けています。昨年5月に神戸へと移り住み、1年が過ぎました。御影神愛教会へと導かれた事は、主が備えてくださった恵みと感謝しています。今までにない多くの恵みを頂いています。ろう者の方々の姿から励ましを受け、手話を通して更に信仰に対する喜びが与えられています。命のある限り、私にできる主の喜ばれる道を歩めますようにと祈ります。