2018年3月”思い煩いからの解放”
御影神愛キリスト教会 牧師 瀬古 慎二
皆さんは、どんな人生を歩みたいでしょうか。暗闇と失望の人生でしょうか。それとも喜びと希望に満ちた人生でしょうか。
やはり、誰もが喜びと希望に満ちた人生を歩みたいと願われるのではないでしょうか。聖書に「あなたがたは、主にあっていつも喜びなさい。繰り返して言うが、喜びなさい。」とありますが、神様も私たちの人生が喜びに満ちたものとなることを願っています。
しかし、なかなかいつも喜んでばかりはいられない、というのが、私たちの現実ではないかと思います。
私たちの喜びを奪ってしまうもの中に、思い煩いというものがあります。
私たちの心に思い煩い、心配や悩みがあると喜びは失われてしまいます。皆さんは、心配や悩みがある時には、どのように対処されているでしょうか。
お酒を飲んで、その時だけでも心配事を忘れるという人もいるでしょう。また、ひたすら寝て考えないようにするという人もいるかもしれません。また、心配しても始まらない、と言って解決のために問題に立ち向かう、という強い人もいるかもしれません。
また、良い方法の一つとしては、誰かに話を聞いてもらうというのもあるでしょう。人間、不思議なもので誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になるものです。そして、どうにもならないと思っていた問題でも「なんとかなるかも知れない。」「問題の解決が発見できそうだ。」と前向きになることも多いものではないかと思います。
ただ問題は、そういう人が周りにいない時もあるということです。しかし、いつでも、どんな時でも、あなたの話に耳を傾けてくださる方がいるのです。その方こそ、あなたのことを愛してやまない神様です。
先ほどの聖書の続きに、「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」とあります。
これは、「一人で悩んでいないで何でも神様に話しなさい。そうしたら、神様があなたの心に平安を与えて下さいます。生きる勇気と力を与えて下さいます。」と言っているところです。
神様を信じた多くの人が言われることの一つは、「神様を信じてから心配すること、悩むことが減りました。」ということです。
神様を信じたからといって何も問題がなくなるわけではありません。神様を信じていてもいろいろな問題は起こってきます。しかし、そんな中にあっても感謝なことは、いつでも、どんな時でも神様に祈ることができる、悩みや心配を聞いてもらうことができる、ということです。そして、そこから不思議なほど平安が与えられ、また、問題の解決へと向かっていく力や知恵、助けが与えるということです。あなたにも、この神様と共に生きるめぐみを知って頂けるようお祈りしています。