2019年10月「恵みの神」
御影神愛キリスト教会 伝道師 杉本満子
実りの秋です。黄金色に染まった稲穂が風にそよいでいます。店先にはいろいろな果物が、その美味しさを競うかのように並べられています。ぶどう、りんご、梨、柿、ミカン等々。 また、幼稚園児や小学生達が芋掘りを楽しんでいる様子が目に浮かびます。この様な豊かな実りを思う時、農家の方々のご苦労があってこそ、と思います。確かに、農家の方々のご苦労は、一方ならないものがあると思いますが、我が子のように大切に育ててきた農作物も、夏の日照りや、水不足、また台風などで被害を受け、十分な収穫を期待できない年もあるようです。
今年も梅雨寒(特に関東から北の方が厳しかったようです。)、その後の猛暑、台風襲来など、様々な気候の変化を経験しました。今年の収穫はどうでしょうか?最近よく気候変動ということが言われます。地球全体の気温が高くなっているようですね。日本でも連日35℃以上を経験するようになりました。南極では氷山が溶けて崩落しているようです。今後このまま地球の気温が上がり続けたら、どうなるのでしょうか?
私達が住むこの世界は、初め神様が造られた時は、神様の目から見てもそれは「はなはだ良かった」創世記一章に言われているほど素晴らしい住み良い所であったのです。そこには「見て美しく食べるに良い木」が生えていたのです。そしてそこには川が流れていて、その地を潤していたと、聖書は記しています。そこにはCO2問題や大気汚染などはありませんでした。神様は人を最高の環境の許に生活できるようにして下さったのです。
では、何故今の地球はこんなに汚れてしまったのでしょうか?それは、人類が神様から離れて自分達の欲望のままに生活したためなのです。神様を見失った人は、しばしば自分が偉くなって、自分の知恵を誇り、技術を誇って世界を支配しようとするのです。確かに人の知恵は、素晴らしいと思います。私達の生活は便利になりました。しかし、それだけでは済まず、今や宇宙までも支配しようとしていますね。でも、それが故に大気が汚染され、地球環境が壊されていくとしたら ・ ・ ・
古(いにしえ)の人も自分達の知恵と技術を誇って、天にまで届くビルを建てて有名になろうとしたのです。けれどもその事は神様に喜ばれず散らされてしまったので、それはバレルの塔と呼ばれるようになったのです。創世記11:1~9 便利な生活は、確かに良いです。けれども豊かな実りの秋も、わたしは好きです。
マタイ5:45に「天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。」と言う御言葉があります。私達人間は、神様に造られ生かされていることを知らなければなりません。そして、神様の前に謙虚な生活をしていくならば、神様は、その人には豊かな生活を与えて下さるのです。神様は恵みの神なのです。