2018年10月”命の水”
御影神愛キリスト教会 伝道師 杉本満子
今年の夏は例年になく厳しい暑さでしたね。テレビは連日熱中症にならないために「こまめに水分を補給してください。」と繰り返していました。私達人は生きるために、どんなに水が必要かという事を改めて教えられた気がします。人の体は、約60%が水分なのだそうです。ですから脱水症状になると生きられないのですね。
そこで、聖書に書かれている「水」について見てみましょう。旧約聖書を見ると、神はイスラエル人がエジプトからシナイ半島を通って現在のイスラエルの地に到達するまでの40年間荒野の旅をした時(そこは私たち日本人が想像することの出来ない程厳しい砂漠と岩の道です。)神様は、しばしば奇跡的に民達に飲み水を与えられました。だからイスラエル人は、40年もの長い間荒野の旅を続けることが出来たのです。神様は、私たち人が生きて行くのに必要なものを、常に備えて下さるのです。
さて、新約聖書のヨハネの福音書4章を見ると、イエス・キリスト様が一人の女性に、水を与えられた記事が記されています。しかし、それは、のどの渇きを癒す水ではありませんでした。この女性は確かに、のどの渇きをいやし、生活に必要な水を求めて、この井戸にやってきたのです。けれどもキリスト様は、この女性は喉の渇きは然ることながら、心が渇いていることを見通されたのでした。何をしても満ち足りない毎日、幸せを求め続けて来た日々。キリスト様は、この人には、心の渇きを癒し、潤す水が必要だと思われたのです。そして言われました。「この水を飲む者はだれでも、またかわくであろう。しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、
永遠の命に至る水が、わきあがるであろう。」13~14節と言われました。その女性はすぐに「その水をわたしに下さい。」と叫びました。そして、イエス・キリスト様をメシヤ(救い主)と信じたのです。その時、この女性の心の中に変化が起こりました。今まで何をしても心のうちに満足を得られなかったこの女性が、喜びにあふれて、それを黙っていられなくなり、人々にメシヤ(救い主)を信じることの素晴らしさを語りだしたのです。すごい変化ですね。ヨハネの福音書7章37~38節には「だれでもかわく者は、わたしのところにきて飲むがよい。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その腹から生ける水が川となって流れ出るであろう」。と記されています。
さて、皆さんは渇いていませんか?今の時代は喉の渇きを癒す飲み物は沢山あります。しかし、心の渇きを癒す「水」をあなたは持っていますか。この「水」こそ救い主イエス・キリスト様なのです。この方を心の中にお迎えする時、あなたの人生は豊かな人生に変えられるのです。