Mikage Shinai Christ Church

2019年11月「あなたを強くする」

御影神愛キリスト教会員   関 みどり

私はクリスチャンホームに産まれました。幼い頃から毎週日曜日に教会へ行って、教会学校に行き、礼拝で賛美してメッセージを聞いて…それが私にとっては普通の生活でした。『神様は居る・信じる』ということは私にとっては当たり前の感覚でした。中学生になって、中高生キャンプで聖霊様が働きかけ、その後洗礼を受けました。それからも、神様からの恵みをたくさん感じる生活を送ってきました。
 
そして看護師として働きはじめて今年で6年目に入りました。勤務場所は救急病棟という、毎日があわただしく、生と死に直面している患者がたくさんいる所で働いています。毎日”命を預かっている”という責任感の中で働いていますが、自然と恐れを大きく感じることは今までありませんでした。

それはきっと、毎日仕事が始まる前、病棟へ行くエレベーターの中で

 

『恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。(イザヤ書 41:10)』

 

と心の中で御言葉を思い浮かべているからだと思います。しかしそんな中、ある夜勤の時1人の患者がベッドから動こうとして転倒し、床で倒れている所を発見しました。頭からはかなりの出血が。私はすぐに先生を呼びました。

患者が転倒することは働く中ではよくあることの一つですが…この時心から「恐れ」を感じました。今まで死と隣り合わせの危ない人達をたくさんみてきましたが、なぜかその出来事は私の中で重くのしかかりました。『自分の管理ミスで患者をこのような状態に合わせてしまった。自分が予測して危険を察知できなかったから。』と思い詰めました。

 

幸いにもその患者の命に別条はありませんでしたが、その出来事から看護師として仕事をすることがとても怖くなってしまいました。数日間、毎日夜に「神様どうしてこんなことをするんですか。」と泣きながら訴え、助けて下さいと言い続けていました。『逆境こそ自分を強くする。神様は乗り越えられない試練は与えられない。』と思い続けていたのが、一瞬で砕かれた感じでした。

 

しかし祈り続けていたら、自然と神様が私の中に平安を与えてくれました。私に何かを語られた訳でもないのですが…ほんとに自然と、看護師として働くことに正面から向き合えるようになりました。御言葉通り『あなたを強くし、助け、支える』ということをしてくれたんだなと。

そんな中、師長との面談がありました。そこで言われたのが「関さんって仏さんか、どっかの子なの?(笑)他の人とは何か違うね。どんな時もしんどい所を見せずに、常に笑顔で働いて。」と言われました。私は思わず「えっと…仏ではなく、クリスチャンです(笑)」と言いました。それを聞いた師長は「あー!納得しました!」と言いました。

 

私はこの時に『神様が自然と、私から周りに福音を伝えているのかな。』と、ふと感じました。毎日生活の中で自分が神様を信じ、信頼し、祈っていればそれは自然と周りへ伝わるんだなと。日々の生活の中で、時には祈ることも疎かになり、神様のことを片隅へ忘れてしまうこともあります。それでも神様はこんな私を愛し・支え続け、私を普段の生活を通して、クリスチャンとしての証をしてくださっていることに、心から感謝です。今でも挫折しそうになることは多々ありますが、どんな時でも『私には神様がいるから大丈夫』、その気持ちを忘れずに毎日を送っていきたいと思います。そして、1人でも多くの人が神様と出会い、救われるように祈り続けます。