Mikage Shinai Christ Church

2018年11月”神は 『笑い』 で満たされる”

御影神愛キリスト教会  牧師 瀬古 慎二

 

 ことわざに「笑う門には福来る」という言葉があります。このことわざの意味は「いつもにこにこしていて笑いが満ちている人の家には自然と幸福がめぐって来る。」というものです。

  実際、いつもにこにこしている人というのは、見ているだけでも気持ちがいいものです。また自分自身も心から笑った時などは、実に清々しい気持ちになります。笑うという行為は、自分にも周りの人にも良い影響を与える力があるかと思います。また「笑い」の効用についていろいろ研究がされているようで、科学的にも「笑い」が私たちの身体に大変良い影響を与えてくれることが分かってきているようです。

 

例えば、糖尿病の患者に漫才を聞いてもらった後、血糖値を計ると数値が下がったそうです。また関節リウマチの患者に落語を聞いてもらったところリウマチを悪化させる物質の数値が下がり、その後も一か月ぐらい痛みが和らいだそうです。他にもがんの予防や気管支喘息、アトピー性皮膚炎、膠原病にも笑うことが役に立つと言われているそうです。聖書の中にもこのような言葉があります。「心の楽しみは良い薬である、たましいの憂いは骨を枯らす。」(箴言17:22)私たちは、心にいつも喜びを持って生きる者でありたいですね。ただ、私たちは人間です。時としていつも笑ってばかりもいられないということもあるかと思います。でもそんな私たちに神は、喜び、希望を与えたい、心からの「笑い」を与えたいと願っておられます。

 

聖書の中にアブラハムとサラという夫婦の物語があります。この夫婦には、一つの痛みがありました。この夫婦の間には子供がなかったのです。彼らは年も寄っていたので子供が与えられることはあきらめていました。しかし、そんな彼らに神は、子供を与えられたのです。そして、二人は子供に「イサク」という名前を付けました。「イサク」というのは「笑う」という意味です。彼らは、子供がないことをあきらめ、失望していました。しかし、神は彼らに子供を与え、失望を希望に変え、心からの「笑い」、喜びを与えて下さったのです。

 

愛する皆さん、私たちは人生の中でうまくいかず、失望し希望も喜びも失う時があるかも知れません。しかし、神は、私たちに祝福を与え、希望と喜び、本当の「笑い」を与えて下さる方です。神を信じ神と共に歩む人生の素晴らしさを知っていただけると幸いです。