Mikage Shinai Christ Church

2018年12月”本当のクリスマス”

御影神愛キリスト教会  伝道師 瀬古博子

 

 12月になりました。12月といえば、年末、宝くじ、冬休み・・・・と思い出すことはたくさんあるかもしれませんが、クリスマスというのも思い出される上位に入るイベントではないでしょうか。

 皆さんにとってクリスマスはどういうものでしょうか。子供の頃は単純にプレゼントを貰えたり、ケーキを食べるチャンスをくれたりという楽しいイベントの時であると思います。青年期に入ると彼氏・彼女を作って時間を過ごす日であって、その相手を見つけられるとハッピーな日となり、見つけられなければ惨めさを感じる日であり、年が行けば値段に変動を与える日と、それぞれの立場でクリスマスを体感するのではと思います。それぞれ感じ方は違っても、華やかさや暖かさを感じるちょっとしたイベントになっているのではと思います。

それでは本当のクリスマス、またクリスマスの喜びの影に何があるのかを考えたいと思います。もともとクリスマスはイエス・キリストが生まれた誕生日であります。イエス・キリストは母マリヤからは生まれましたが、それは普通の人としての誕生ではなく、神の子であり神そのものであったのに人を救いに導くためにマリヤのお腹を借りて人として生まれてくださったのです。それまでイエス・キリストは神の子として天国で苦しさも悩みも病気も死もないところで生活をしていたのにも関わらず、罪の結果生じた苦しさや悩みや病気や死のあるこの地上に来て下さったのです。

 

そしてそれだけではなく、私たち人間を不幸にする根源の罪を処理するために十字架に掛かるという大きな目的のために生まれたのです。イエス・キリストの誕生日というのは彼にとって苦しみの第1歩の日だったのです。

 

このように考えるとクリスマスの華やかさや暖かさはイエス・キリストの犠牲の上に成り立つものといえるのではないでしょうか。でもその犠牲は私たちに与えられている愛の印であり、愛そのものであるのです。

 ぜひ、今年のクリスマスは「ただ楽しい時間を過ごす時」ではなく、イエス・キリストの犠牲があって与えられた時であるということを思い出していただきたいと思います。

『しかし、まだ罪人であった時、私達のためにキリストが死んで下さった事によって、神は私達に対する愛を示されたのである。』ローマ5:8