2019年4月”奇跡の神”
御影神愛キリスト教会 伝道師 杉本満子
今年も間もなくイースターがやってきます。「イースターって何?」と言われる人も居るかも知れませんね。イースターは日本語で復活祭と言って、イエス・キリスト様が死んで、三日目に甦ったことを記念して祝うキリスト教のお祝いの日です。「え!死人が生き返るの、そんなの信じられない!」「聖書の中には、いっぱい奇跡が書かれているでしょう、だから信じられないのよ」と言われる人もおられると思います。けれどもイエス・キリスト様の復活は、現実であり事実なのです。イエス・キリスト様は、今からおよそ2000年余り昔、私たちと同様にこの地上に生まれ生活した実在の人物なのです。
そこで、イエス・キリスト様の歴史を少し振り返ってみましょう。不思議なことが起こりました。現在のイスラエルの国の北の方にあるナザレと言う村に住む、心の優しい処女に突然天使が現れたのです。そして、「あなたは聖霊によって神の子を産むでしょう」と言われたのです。マリヤはどんなに驚き恐れたことでしょう。しかし、マリヤは神様を信頼して「わたしは、主のはしためですお言葉どおりこの身になりますように」(ルカ1:38)と言ったのです。処女から生まれるこの事自体が奇跡ではないですか。そして、クリスマスが始まったのです。
30歳になったイエス・キリスト様は、各地を歩いて、神の国について語り、また、多くの病める人々を癒し、死人を甦らせるという奇跡を行われたのです。しかし、当時の支配階級の人々に妬まれ、ついには犯罪者にされ十字架につけられて殺されてしまったのです。イエス様の遺体は十字架から降ろされ、墓に葬られました。しかし、三日後イエス・キリスト様は、生き返り墓を破って出てこられたのです。埋葬されて三日も経っているのに生き返って弟子達に会って下さったのです。奇跡です!何故奇跡が起きたのでしょう。それはイエス・キリスト様は神様だからです。神様には何でも出来ない事はないのです。出来ない事があったら、それは本当の神様ではないのです。
さて、イエス・キリスト様は、復活の後40日の間多くの人に会って、確かに甦ったことを示された後、弟子たちの見ている前で、天の父なる神様の許に帰って行かれたのです。弟子達は、イエス・キリスト様の足が地上から離れて天に昇っていく姿をじっと見つめていました。この天に昇って行かれたイエス・キリスト様は、今も神様の右に座して私達を見守り続けて下さる活ける神様なのです。
イエス・キリスト様は今も生きている神様?そんな・・・でもそれは事実なのです。聖書の中で、パウロという立派な先生が言いました。Ⅰコリント15:17「もしキリストがよみがえらなかったとすれば、」:19「もしわたしたちが、この世の生活でキリストにあって単なる望みをいだいているだけだとすれば、わたしたちは、すべての人の中で最もあわれむべき存在となる。」と。クリスチャンが単にそうあってほしいと願っているだけだとしたら、クリスチャンほど愚かな者、哀れな存在はない。と言うのです。:20「しかし事実、キリストは眠っている者の初穂として、死人の中からよみがえったのである。」と続けています。そして、この方を信じる人はキリストにあって永遠の命をいただくことが出来るのです。
そうです、キリスト様の十字架の死と復活は、単なる物語ではありません。歴史的事実なのです。そして、今もキリスト様を信じ従う人々の祈りを聞き、見守り続けて下さるのです。素晴らしいですね。 この様に素晴らしいイエス・キリスト様の死からの復活を喜ばずにおれるでしょうか。この奇跡の神様をあなたも信じませんか。そして共にこのイースターの喜びの日を祝おうではありませんか!