Mikage Shinai Christ Church

2018年9月”キリスト教会って何ですか?”

 御影神愛キリスト教会 名誉牧師 杉本俊輔

 

 

 初めてキリスト教会に来られた人々は、「教会」について色々なイメージをもって来られるでしょう。その一つに、クリスチャンが神様を礼拝する建物、(教会堂・礼拝堂)をイメージするかもしれません。入り口には、○○キリスト教会と書いてあり、尖塔の上には十字架があり、見るからに厳かな建物をキリスト教会と思うのではないでしょうか?

 

 しかし、建物を「教会」と一般には言いますが、実はこれは礼拝堂であり、集会場なのです。では、真の意味の「キリスト教会」とは何でしょうか?イエス・キリスト様が教示された新約聖書の「教会」は、ギリシャ語の「エクレシア」という言葉で、それは、「神様に呼び出された人々」=「神召」または、「召会」を意味します。だから教会は、この世における神様を信じるクリスチャン達のことですね。

 

 昔、イエス様が弟子のペテロに尋ねました。「それでは、あなたがたは私を誰と言うか」。シモン・ペテロが答えて言った、「あなたこそ、生ける神の子キリストです」。すると、イエスは彼にむかって言われた、「バルヨナ・シモン、あなたはさいわいである。あなたにこの事をあらわしたのは、血肉ではなく、天にいます私の父(神様)である。そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会(エクレシア)を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。」マタイ16:15~18と。これは、イエス様が建物のことをお話になったのではなく、イエス様を神の子救い主と信じ、罪ゆるされている人のことを言われたのですね。使徒パウロ先生もコリント教会の兄姉達に手紙(Ⅰ 1:2)で「コリントにある神の教会、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの御名を至る所で呼び求めているすべての人々と共に、キリスト・イエスにあってきよめられ、聖徒として召されたかたがたへ。」と言われているとおりです。

 

 だから教会は、イエス・キリスト様の愛と命をいただいた霊的共同体で、神様を愛し礼拝する信仰者の群れですね。私たちによく理解できるように使徒パウロ先生は、聖書の中で、教会(私達)を身体に譬えて教えてくれています。Ⅰコリント12:27 「あなたがたはキリストのからだであり、ひとりびとりはその肢体である。」 と。クリスチャン一人一人が教会の肢体であり、頭や手足、目や耳、口や鼻、内臓も血管などの部位も無くてはならないもので一つとして不必要なものはない尊い存在です。また、離れ離れでは生きられないのです。一つが痛めばすべてが痛みます。一つが喜べば全体が喜ぶのです。「生命共同体なのだよ」 と教えて下さっています。

 

また、神様は、健全な教会(エクレシア)を形成するためにそれぞれの信徒に聖霊を注いでくださり、ある人に知恵の言葉、ある人には知識の言葉、また信仰、また病を癒す賜物、力あるわざ、預言をする力、霊を見分ける力、いろいろな異言を語る力、そして、異言を解く力を与えて下さった。あたかも虹が七色で一つに成って美しさを現わすように教会は聖霊様のお助けをいただいて命の光を輝かす教会(エクレシア)になるのです。

 

 そして、教会(エクレシア)は、あらゆる時代、世界中に散在していますが、やがて天国でイエス・キリスト様と永遠に一緒に居ることになるのです。 ハレルヤ!