Mikage Shinai Christ Church

2021年3月「神様との出会いと、そのお導き」

御影神愛キリスト教会 N

 

 ハレルヤ~! 主の御名を感謝します。
 私はキリスト教とは関わりのない家庭で産まれ育ちました。お盆には仏前でお菓子を食べ、正月には初詣に行き、クリスマスも同じようにプレゼントをもらう日でした。

 それまで知識でしかなかった神様を身近に思うようになったのは、次の春から就職活動を始めようという冬のことです。その少し前に教会へ通うようになっていた母に誘われ、ケーキを目当てにクリスマス礼拝へ参加しました。動機が不純ですね!

 訪れたのは当時住んでいた広島県の竹原ベテルキリスト教会です。牧師の新井先生ご夫妻による暖かな歓迎は私の中にあった静粛で厳しいイメージを粉々にし、ここは良いところだ~! とすっかり教会を受け入れるように。

 その日は不思議な事が起こりました。招かれていた講師の先生が私の前に来て祈られた時に「あなたは家を出て遠くに行きます」とメッセージをくださったのです。そして礼拝からの帰り道、東京で就職した先輩からの「ウチの面接をうけてみないか」と誘いがあったのです。これはどういうことなんだろう、一人考え込んでしまいました。

 結局、志望していた地元就職にこだわって東京の話は断りました。入社した会社はとても忙しく、私には不向きな営業職になったこともあり、調子を崩して退職という結果に。仕事の責任や期待を投げ出したことは重く私にのしかかっていました。

 神様のお導きではないからだと気づいたのは、しばらく経ってからのことです。鬱々としていた私を、神様は教会へ来なさいと示すために様々な誘いをしてくださいました。それこそお菓子につられて通ったことも! 牧師先生や教会に集う人との交わり、暖かな礼拝の時を通じて私の心はほぐされ開かれていきました。

 

 聖書の中には「主に従いなさい」という言葉がよくでてきます。それは一方的な命令ではなく、神様がより良い物を私たちに与えてくださり、より良い事を成すためのものだと分かるようになりました。

 洗礼の啓示が与えられた時もそうでした。神様の事を知っても、牧師先生から「神様はあなたを愛しておられる」と言われても、答えることはできませんでした。それがある日「洗礼をうけますか」と問われてすんなり「はい」と答えたのです。自分でも驚きました。導きに背き落ち込んだ私をすくいあげ、受け入れるまでの準備の時をも備えて下さったのです。

 

 今、私は教会の紹介で知り合った方と結婚しこの神戸へ引っ越しました。気軽に実家へ帰ることもできないこの状況下で、改めて「家を出て遠くに行きます」というメッセージを思い出しています。

【これは、ペテロがどのような死に方をして、神の栄光を現わすかを示して、言われたことであった。こうお話しになってから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」】
ヨハネによる福音書21:19