Mikage Shinai Christ Church

2021年5月「キリスト教の三大祭り」

御影神愛キリスト教会 名誉牧師 杉本俊輔

 

クリスチャンには、三つの大切な祭りがあります。

 1.「クリスマス」  

 神様は私たち全人類を罪から救って下さるために、神様の御子イエス・キリスト様をこの世に贈って下さった誕生日です。12月25日に礼拝と感謝の祝会をします。「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」 ヨハネ3:16

 

2.「復活祭」=「イースター」 

 イエス・キリスト様が私たちの罪を負うて死んで下さり、三日目に復活されました。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に感謝の礼拝をします。キリスト様は生ける神様です。キリスト様の復活の記録は四福音書のすべてに記録されています。 マタイ28章、マルコ16章、ルカ24章、ヨハネ20章~21章です。 

 

3.「キリスト教会の誕生日」=「聖霊降臨日」=「ペンテコステ」=「五旬節」です。

クリスチャンにとってのこの三つの祭りは、二千年間何があっても大切に守られて参りました。ペンテコステと言うのは、ギリシャ語で五十番目を意味する言葉です。「過ぎ越しの祭り」から数えて五十日目の祭りです。即ちイエス・キリスト様の復活から数えて50日目なのです。そして、この日にキリスト教会は誕生したのです。今年は5月25日です。

 

 さてイエス様は、弟子たちに最後の命令を残しました。

それはルカ福音書24:44~53,使徒行伝1:4~14です。

弟子たちはこの命令(エルサレムを離れないで、父なる神様の約束を待て)を守りました。しかし、弟子たちは約束の時が何時か、どのような状態になるかは知りませんでしたが信じて待ちました。ただ知らされたのは、

 

「ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう」。使徒1:8の言葉でした。

 

そして弟子たちはキリスト様のこの言葉を聞いてエルサレムに帰り、小さな二階座敷で弟子たちや信者の婦人たち120人ほどでしたがキリスト様のお言葉に従って心を合わせ、一生懸命に祈り続けていました。そして祈祷会の10日目の朝が来ました。この日はペンテコステの日。朝9時に突然弟子たちの上に聖霊が降臨したのです。その状況を使徒行伝2:1~4に

 

「五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起こってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。また、舌のようなものが、炎のように分かれて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。」と記されています。

 

このように小さい一握りのキリストの弟子たちの群れに、約束の聖霊が与えられたのです。そして、地上に神の国である新しいキリストの教会が生み出されて、福音宣教の礎を築く基となりました。素晴らしいことにこのペンテコステの日に弟子たちの上に聖霊の傾注がなされたことで教会はキリスト・イエス様の力強い証人となり、福音の出発点となったのです。そして、この聖霊の流れは、エルサレムの小さな二階座敷から始まって、全世界の隅々まで拡大して今日まで止まることなく主の弟子(クリスチャン)たちにより伝道・証は前進しています。私たち御影神愛キリスト教会も使徒行伝一章八節の証人の一人になって福音宣教に励みたいですね。