Mikage Shinai Christ Church

2021年7月「一人も滅びることがないように」


御影神愛キリスト教会 牧師 瀬古 慎二


皆さんは、「ノストラダムスの大予言」という本のことを聞いたことがあるでしょうか。これは、16世紀フランスの医師で占星術師のノストラダムスという人が人類の滅亡について予言した内容を紹介した本です。私が小学生ぐらいの時に流行った本だったと思いますので、おそらく私と同じ世代の方や、私より上の世代の方は、聞かれことがあるかと思います。


また、同じ頃「日本沈没」という小説が出版され、それが映画化、ドラマ化されました。子どもの頃の記憶をたどると何かその頃は、「終末」「世の終わり」というテーマが世の中を賑わしていたように思います。おそらく、いつの時代でも「世の終わり」というテーマは、人々の興味をそそるものではないかと思います。


では、実際「世の終わり」というのは、あるのでしょうか。そんなものは空想に過ぎないとやり過ごしても良いものなのでしょうか。


実は、聖書にも「世の終わり」の前兆について語られているところがあるのです。それがマタイ、マルコ、ルカ、という福音書に書かれているのですが、その前兆というのは、「にせキリストやにせ預言者が現れる、戦争や争いが起こる、ききんや大地震が起こる、疫病が流行る、人々の愛が冷えて不法がはびこる等である」と語られているのです。


この内容と今、私たちが生きている世界を見る時にこういった事が実際に起こっているのではないでしょうか。
本当に「世の終わり」があるとしたら、どうでしょうか。私たちには、その備えが出来ているでしょうか。また、たとえ今すぐにこの世の終わりが来なくても、私たち人間は誰もが、必ずこの世を去る時がやって来るものです。その時の備えはできているでしょうか。

聖書は言っています。「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである。」(ヨハネ3:16~17)と。

「そのひとり子」というは、イエス・キリストのことです。そして「世」というは、私たち一人一人のことです。すなわち、イエス・キリストは、私たち人間を滅びから救い、永遠の命を与えるためにこの世に来て下さった、と言っているのです。このイエス・キリストを信じ受け入れるなら誰でも滅びることなく、永遠の命が与えられるのです。

たとえこの世が滅んでも、たとえ死を迎える時が来ても、イエス・キリストを信じる者は決して
滅びることなく永遠に神と共に生きる者とされるのです。ぜひ、イエス・キリストをあなたの個人的な救い主として信じ受け入れて頂きたいと願います。皆様の上に神様の平安と守りがありますようにお祈りしています。